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「デザイン経営」とは?

こんにちは、木曜日担当の村山汰成です。
今日は朝5時起きで、経営者のための勉強会に出席したためとーーっても眠たいです。

さて、「デザイン経営」という言葉をご存知でしょうか。
最近よく耳にするようになりましたよね。

2018年の5月、経済産業省 特許庁の「産業競争力とデザインを考える研究会」にて、「デザイン経営宣言」として発表されました。
その内容は以下のように定義されています。

「デザイン経営」とは、デザインを企業価値向上のための重要な経営資源として活⽤する経営である。

それは、デザインを重要な経営資源として活⽤し、ブランド⼒とイノベーション⼒を向上させる経営の姿である。

引用 : 「デザイン経営」宣言

つまり、デザイン経営というのは経営をする上でデザインのポテンシャルやプロセスを有効に使って、
一貫性のあるメッセージによるブランドの価値と顧客のインサイトの発見
そしてそれによるイノベーションの源を発掘することです。

現代は便利なもので溢れています。
今あなたがこのブログをスマホやPCで読んでいただいているように、あらゆる情報に手のひらからアクセスできるようになっています。

多すぎる情報を流し込むように取り入れている現代人と、モノがありふれている現代。

この情勢の中、企業のスタンスやメッセージへの共感、そして感動体験をもたらすモノが売れるという時代になっています。

ですから、モノを提供する価値観から、体験を提供する価値観に提供する側は変化していく必要があります。

そのため、スポットライトを顧客側に当てた「デザイン経営」「デザイン思考」が受け入れられつつあるのです。



デザイン経営宣言では、下記の7つが具体的な取り組みとしてあげられています。

  1. デザイン責任者の経営チームへの参画
  2. 事業戦略・製品・サービス開発の最上流からデザインが参画
  3. 「デザイン経営」推進組織の設置
  4. デザイン手法による顧客の潜在ニーズの発見
  5. アジャイル型開発プロセスの実施
  6. 採用および人材の育成
  7. デザインの結果指標・プロセス指標の設計を工夫

この中でも特に、1・2は最重要条件となります。
実際に近年デザイナーを経営層や重要ポストに起用する企業が多くなってきています。

ただ、経営者の理解が必要不可欠ですし、社内理解も得なければいけません。
これが最もハードルが高いと言えます。

またビジネスとデザインが対立しするケースもあります。
わかりやすいのが、売れるモノとデザイン性のうまい落とし所の判断が非常に難しいということです。

これらのことを踏まえて、まだまだ難しいデザインの経営への活用。
ただ、一部の企業がCDOなどを設置するのを見ると、ほんの少し浸透してきているようにも思えます。

逆にいうと、デザイナーもマーケティングや経営的な視点を持ち合わせなければ、この先淘汰されていくのかもしれません。

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